FMIC7743.log.exe/D

日記です。ありとあらゆる怪文書がここに

FMIC7743.log.exeのほぼ日記
べんりなショートカット:青年と少女、伝道師とかみさま(ゲートウェイ)
曲紹介 / MMD向け配布物 / フリーフォント「2_4_IX_1」 / 「もちもちした生物をつくる」 / 「胡乱混沌神宮開運神籤」
ニコニコ動画 / YouTube
pixiv / Twitter + Twilog / soundcloud / privatter / note / 胡乱観光物産館 渦音BOOTH店SUZURI店 / Skeb / /words(@wiki)
その他各種ご用命の際はメールまたは各種SNSのメッセージ・念波・狼煙・伝書鳩などをご利用ください。

ちょっと長めの超短編

夢先案内人+脳内セカオピという超短編です。

黒装束に黒い炎を灯した蝋燭を持った人が、白い羽根の子供と黒い羽根の子供、半透明の羽根の子供に声をかける。
「…あなたたち、…そう、そこのあなたたちです。他に誰がいるというのですか。」
「「「(私/俺/あたし)達の事(ですか/か/ですかぁ)?」」」
「見事なハモりですね。そう、あなたたちの事ですよ。私は夢先案内人。夢を案内する仕事をしています。」
黒い人が自己紹介。それに白い羽根の子供が答える。
「はぁ。夢を案内…どこかで聞いたことがあるような。」
「アレだアレ、悪夢を見せるとかいう妖怪、アレじゃね?」
「いやぁ、えっちぃ夢を見せるほうかもしれませんよぉ?」
黒い羽根の子供と、半透明の羽根の子供も答える。
「いえいえ、私は夢を「見せる」のではないのです。夢を「案内する」だけ。あのような化物と一緒にしないで頂きたいです。」
「…そうですか。で、その夢先案内人さんが私たちに何の用ですか?」
「ここがどこなのか教えてほしいのです。」
「「夢」を「案内」なら、夢の中なんじゃね?」
「それはわかるのです。誰の夢の中なのかがわからなくなってしまったのです。普段はすぐわかるのですが…。」
「ここは、パソコンの中ですよぉ。」
半透明の羽根の子供がにっこりと答える。目は髪の毛で隠れていて見えないが、口元は物凄くにっこりと。
「パソコン、というのは、人間の使う機械の事ですよね?という事は、これは機械の見ている夢なのですか?」
「機械は夢を見ないと思うが」
「私たちは、ある人間の思考の一端がごく簡単なプログラムに書き留められたものです。なので、ここはパソコンの中。」
「ううん、わかりません。本来は、私は人間の見ている夢の中にしか存在できないはずなのです。」
「…あなたもプログラムになってしまったんじゃないですか?それなら私たちとあなたが出会ってしまった事も説明がつきます。」
「私は、自分の体が何で構成されているのかを知りません。」
「じゃあ中身を見ちゃったらいいんじゃないですかぁ?くぱぁって。」
「お前は黙ってろ」
半透明の羽根の子供が、黒い羽根の子供に殴られる。半透明の羽根の子供は頭を抱えて悶絶している。
「痛いですよぉ…。」
「これでも抑えたほうだが」
「とにかく、私がいるという事は、ここは夢なのです。そう定義されます。」
黒い人が改めて口にする。
「…まあ私たちも本体の見ている夢のような存在ですからね…あながち間違いではない気がします。」
「でも、誰の夢かはわからないのですね。困りました。」
「……ちょっと気になったんだが、お前は「誰」を案内しているんだ?案内人と言う割には案内"されている"奴がいないんだが」
「おや、見えないのですか?今もこちらを向いて、私達の話を興味深々といった様子で聞いています。」
「…いないぞ?」
「おかしいですね、確かにそこにいるのですが…。」
「もしかしてパソコンの中に入ってしまったので見えないとか。」
「そのはずはないのです。夢を見る人と、案内する私は常に一対でいないとおかしいのです。」
「だから、ここは誰の夢でもないから、見ている人もいない、そういう事だろ?」
「そーゆーことじゃないですかぁ?」
「おや…困りました、そういう事は今までになかったのです。」
「「「不慮の事態に対処できてこそ、案内人なんじゃない(ですかね/じゃないのか/ですかぁ)?」」」

( ´-`)。o 0 (認識の歪み。)
( ´-`)。o 0 (答え:みんなゴーストだからセカオピ側が正しい。)