twnovelに投げた対の短編。文字数も一緒。
陽と陰、太陽と月。片方はいつものわたくしネタです
えーっと…休日と…なんだろう。
暖かな陽光の差し込むリビング。生成りのカバーをかけたソファで肩を寄せあいうたたねする二人。男のほうが少し先に目覚めて、隣で眠る彼女を起こさないよう頬に優しく口付けをして立ち上がる。夕飯は何にしよう。
蒼白い月光が差し込む寝室。赤く染まったベッドで快楽と血生臭い空気に溺れた二人。男の表情は恍惚で歪み眼は虚ろに光る。放心の彼女の鎖骨に歯を立てると少しだけ身体が反応を返した。夜が明けるまでは離さない。