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べんりなショートカット:青年と少女、伝道師とかみさま(ゲートウェイ)
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ギャシュリークラムのちびっ子たち/エドワード・ゴーリー

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

最初は超短編を書いていたんですが(変な語り口なのはその名残です)なんかレビュー記事っぽくなったのでレビューとして残す。気が向いたらおぞましい二人についても書く。他の絵本はまだ持ってないのです。
どうしても不幸せな気分になったら、そっとこの絵本を開く。
絵本の中で死んでゆく子供を眺めながら、その子供の死にかたについて想いをはせる。
AやG、Uの事故のような死にかたもあれば、KやX、Yの残酷な死にかたもある。しかし、どの絵もどこか幻想的で、都合よくリアリティが抜かれているのだ。
細いペンでぴっちりと描かれたモノクロの絵に、同じく細い文字で書かれた一行の文章。ただ事実だけを述べる。
"A is for AMY who fell down the stairs"
これを訳者の柴田元幸さんはこう訳する。
「Aはエイミー かいだんおちた」
そのままだ。詩的なところも、そのまま。
とにかく、この絵本はハッピーエンドはなにひとつない、とにかくバッドエンドだけが続くものだ。でも、どうしても見てしまう。
死は怖くない。ちょっと不思議なだけだ。そう思った。