「奈落の王」ぴっとさんのトークにあった気がする。
いつものように啜り、舐り、賞味する。
いつもと違うのは相手に純白の羽根が生えている事くらい、か。
奴は神の使いで、俺は…
「…甘い、甘すぎて舌が麻痺しそうだ」
「貴方は甘いものが好きなのではなくて?」
「確かに甘いほうが好きだが、それにしても限度がある…甘すぎてくどい味、俺の口には合わない」
「お気に召していただけなくて残念だわ。」
「やっぱり人間が一番いい、お前といるとなんか落ち着かないしな」
俺の肌はくすんだ白、奴のは透き通った白。似たような色なのに、重ねると違うのがわかる。
そして触れた所が針で引っ掻かれたように痛む。奴の聖性が俺に馴染まないんだろうな…人間なら安らぎを覚えるはずなのに。
汚れなき存在、というものがこんなに痛いなんて。
…神なんか嫌いだ。